子育ては必要最低限。。。
私が在宅ワークを始めたのは、娘がちょうど生後3ヶ月の頃でした。その頃は子育て自体もそんなにやることもないしミルクを与えて寝かせておくだけという毎日だったので、在宅ワークでもしてみようかな、という余裕もあったんですね。でも、娘がだんだんと大きくなり手もかかるようになってくると、在宅ワークと子育ての両立はなかなか難しくなっていきました。
そしてそのうちに下の子も生まれたんですが、私が在宅の仕事を休んだのは、正味一ヶ月。産前はギリギリまで仕事をして、産後1ヶ月は自分の体のことと子育てもあるから、ということでグループメンバーに仕事をお願いし少しお休みしてから、復活。
在宅ワークは、子育てをしながらだとなおさら夜中に仕事をすることが多くなっていました。日中は慣れない二人の子供の子育てに追われ、仕事をする余裕はなかったんです。おかげで寝るヒマもほとんどなくて、もともと母乳がよく出るタイプだったにもかかわらず、不眠のせいで母乳がストップ。これは今でも少し後悔しています。もっとちゃんと母親らしくすればよかったって。そして下の子も成長していくうちに、在宅ワークと子育ての両立はもっともっと大変になっていきました。
在宅ワークのほうも軌道に乗ってきていたので、それまでよりずっと忙しくなっていたんですね。ですから、今度は日中まで仕事が食い込むようになり、ひまさえあればパソコンに向かうようになりました。子育てのほうは、必要最低限のことしかできない状態でした。洗濯ものや家の片付けなどはたまる一方だし、子供には食事の支度や着替え程度しかしてあげられず、いつも罪悪感に悩まされていました。
上の娘からは、「ママはいつもパソコンばっかり」「全然遊んでくれない」と毎日言われました。
どうしたら両立できるかを考えました
そうして過ごすうちに、何かいいやり方はないものか、と考えました。やっぱり私は在宅ワーク自体はとても好きで、ずっとやっていきたいし、それとともに子育ても母親として十分にやってあげたいと思っていたんですね。それで、自分の中で在宅ワークは日中は急ぎのメール処理のみにし、あとは子育てに時間を費やす。そして、夜は在宅ワークをする時間、というふうに割り切って考えることにしたんです。そうすると、子育ての時間である昼間は公園に行ったり、一緒に遊んだり、買い物に行ったり、気持ちが割り切れているせいか、仕事のことであせることもなくできるようになっていきました。夜は9時に在宅ワークを始めれば、夜中の2時までやったとしても5時間は働けます。時間が足りなければ、睡眠時間を削ってやれば子供に迷惑もかかりません。
そして、夜9時から在宅ワークをする、と決めているので、自然と子供たちはその前に寝かせるように習慣づけるようになり、子供にとっても規則正しい生活が送れるという意味では一石二鳥。朝、起きたら子供が寝ている間は在宅ワーク、子供が起きたらご飯を食べて掃除や買い物、公園、そして夕飯を食べてお風呂に入って、寝る前の日課である絵本の読み聞かせをして子供を寝かす。その後は集中して在宅ワーク。
子供たちはそれでも寂しい思いをしたかもしれません。だけど在宅ワークをしていたおかげで実現できたこともたくさんあるんですよね。これは私の勝手な思いかもしれないけれど、それで稼いだお金がなければ、ちょっとリッチな旅行に行ったり、毎週末いろんなアミューズメントに遊びに行ったりすることはできなかったと思うんです。
在宅ワークは私が好きで勝手にしていたことかもしれませんが、それでも家族に少しでも豊かな暮らしをさせてあげたい、と思う気持ちはいつも持っていました。その思いがいつか子供たちにも伝わればいいな、と信じて在宅ワークを続けていました。でも、子供たちや家族に迷惑をかけていたり、やるべきことができていない状態で在宅ワークを続けるのでは意味がないと思いました。
そんなことから考えた「時間をきちんと決めて在宅ワークをする」という方法を行うようになってからは、逆に子育てにも十分に時間がとれるようになったんですね。在宅ワークと子育ての両立は正直難しいですし、それぞれの状況や環境によって”これがいい”とは言い切れない部分もありますが、少なくとも私にはこのやり方が合っていたように思います。
もしなかなか在宅ワークと子育てがうまく両立できない、と悩んでいる方や心配している方がいましたら、ぜひ「時間を区切る」というのをやってみて下さい。在宅ワークの時間、子育ての時間、と自分の中で割り切って過ごすことで、どちらも有意義に過ごせるのではないかと思います。